yura-tiru




58件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。


[58] 表紙絵!いかがでしょうか。

投稿者: ちる 投稿日:2016年 9月27日(火)02時49分21秒 softbank219043103064.bbtec.net  通報   返信・引用

深夜なので、こちらに上げます。
後はスキャンして、PCで仕上げをするのみです。

花月さんは奥床しいながらも凛としたイメージだったんですが、この絵に居る花月さんは“奥床しい”なんてとんでもない、こちらが気持ちよくなるくらい思い切り暴れまわってくれました。
アクティブな、ひたすら強い女性なんですね。
描きながら、「こんな強い人だったのか…」って驚いてました。

原作の花月さんに少しでも近い事を祈ります。

あ、あと描きながらもう1つ思った事が。
「くそー、作家さんめー、こんな可愛い奥さんもらいやがってーー」←




[57] すいません、気づくのが遅くなってしまって。

投稿者: 佐和島ゆら 投稿日:2016年 9月26日(月)10時35分46秒 pw126255074221.9.panda-world.ne.jp  通報   返信・引用

そうですね、語り部はかなりラフな格好をイメージしたのですが、この話は全体的に和っぽいイメージがあるので洋装でいいと思います。
また作家のイメージもこちらで大丈夫ですー。

カラー表紙もお待ちしていますね(´ω`*)



[56] 語り部の話 ラフ(構図)

投稿者: ちる 投稿日:2016年 9月26日(月)02時20分22秒 softbank219043103064.bbtec.net  通報   返信・引用

作家の後姿に添う語り部さんです。
コートと顔は黒のベタ塗り、髪はとズボンは灰色、シャツは白です。
もっと…和な感じでしょうか…。
それとも、もっと人形シルエット(人型棒人間に肉がついた感じの)にしようか迷ったのですが…。

ご意見ください。

作家さんはちょっとくたびれた感じで、白髪がちらほら、みたいなイメージです。

明日中にカラー表紙も描き上げます。
すみません。



[55] いえいえ、

投稿者: ちる 投稿日:2016年 9月23日(金)13時12分8秒 softbank219043103064.bbtec.net  通報   返信・引用

もうほんとギリギリでやっててすみません。

言われた〆切の26日いっぱいまで使うことになると思います。

プロローグとエピローグの絵は不要とのことなので、あと2枚、全力で仕上げます。

こちらこそバタバタさせてしまって申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。
m(_ _)m



[54] おぉお

投稿者: 佐和島ゆら 投稿日:2016年 9月23日(金)08時45分11秒 ai126249045236.22.access-internet.ne.jp  通報   返信・引用

災華は花みたいなイメージをしていたのですが、それがぴったりくる絵で素敵ですね!
焦らせたくはないのですが、だいたいどれくらいで出来そうか、見通しがつきますか?
もし分かればよろしくお願いします。
災華の絵はこれで採用しますー。



[53] 災華!

投稿者: ちる 投稿日:2016年 9月23日(金)04時11分30秒 softbank219043103064.bbtec.net  通報   返信・引用

いかがでしょうか!!



[52] 災華出てきた!

投稿者: ちる 投稿日:2016年 9月23日(金)01時31分31秒 softbank219043103064.bbtec.net  通報   返信・引用

描きます!

語り部さんの話もありがとうございます!



[51] 物語を書き綴る者終

投稿者: 佐和島ゆら 投稿日:2016年 9月22日(木)15時18分3秒 59-168-211-148.rev.home.ne.jp  通報   返信・引用

 語り部は深く息をつき、それからたばこに火をつけた。作家はずいぶんと長く書斎にこもっている。何かを書き連ねているのかは知っていたが、深く詮索はしなかった。
 今日は疲れを感じずにはいられない。作家の疲労感を如実に感じているからだろう。
 庭先には紅い花が植えられている。空を見上げると月がある。足音が聞こえた。
 見ると、作家が執筆用に使うめがねをはずしながら、空を見る。
「ずいぶんと部屋にこもっているな」
「あぁ、やらねばいけないと思うことがあってな」
「それはご苦労」
「うむ、なかなか難しいな。ひさしぶりなものだから」
 作家は夕刻までのうつうつとした様子から、一転しずいぶん晴れやかな顔をしていた。
 語り部はそれにちりっと思考が焦げつくのを感じる。なんだ、なんだ、いい顔をしてと思った。「ずいぶんと良い顔をして。何か、いいことがあったか」
「小説を書き始めた」
「え?」
 語り部はぎょっとしたように作家を見る。
「本当か。書けるようになったのか」
「あぁ……書きたいことが見つかったんだ」
「それはめでたいな」
 作家は小さく頷く。それからこんな話をはじめた。
「この国ではない、遠方の島国では、瞬きの仕方で意志の表示が出来る。画面に文字を浮かべて自分の意志を伝えられるらしい」
「そりゃ、すごいな。でもきちんとした中身を作るとしたら時間がかかるだろう」
「そうだな……しかし、その世の中では、それで本を作った人もいるそうだ」
「へぇ」
「とても労力がいるらしく、一冊作るだけで精一杯らしい」
「すごいな」
 素直に感心している語り部に作家はまじめな顔で聞いた。
「お前なら、どうする? 語り部。一冊、この世に本を残すなら、何を残す?」
「え……」
 しばらく語り部は考え込んだが、何を残すべきなのかは分からず、いさぎよく頭を横に振った。
「さぁな、わからん。先生、あんたはどうなんだ? どんな本を残したい」
 作家は自分の手のひらを見つめた。まるで何かが手のひらに残っているような、愛おしげな目で。
「それは秘密だな」
 そう言って、くすぐったそうに笑った。

 布団の上で、女房は小さく笑いながら、うなじをさする。
 作家が動き出した。先生が動き出した。
物語を書くという、物語を書きたいという。
 自分を腕をさすった。作家が優しく掴んでくれたその腕を。

「花月。私は残したいんだよ」

「君との過ごす日々を、いつまでも」

 女房は作家の言葉に照れながら聞いた。自分が物語になるなんて恥ずかしかった。でも嬉しかった。
 それはどんな題名になるんですかと小声で聞く。それに作家は目元を優しくした。

「作家と女房、というのはどうかな」

「そう、私と君の物語だ」



[50] 物語を書き綴る者④

投稿者: 佐和島ゆら 投稿日:2016年 9月22日(木)14時13分11秒 59-168-211-148.rev.home.ne.jp  通報   返信・引用

「それが今の妻となる女性との結婚だ。彼はその時に心に決めた。けして自分の過去は話すまいと。話せば妻や家族との不和になると。彼は自分の過去を先方に黙ってもらうの条件にして、結婚を了承した。それは今の今まで、守られてきたのだが……」
「まさかの、己の口からもれる……という事態か」
「彼は今、今の家族の前にいた彼ではないのかもしれないな」
 作家は目を強くつむった。
 施設を少し回ってみると、静かに落ち着いて、異常な状態になったようにしかみえない人々がたくさんいた。それは異常とは違うものだという。
脳のあり方が病気で私たちとは違うあり方になっただけなんですよ。
 彼らは彼女らは今、自由になりたい自分になって、妄想と現実の狭間で揺らいでいるんです。
 いずれはその揺らぐ自分も、消えてなくなります。今は神様になる前の、準備段階にすぎません。
 そう、賢そうな女性の口から、作家は聞いた。
作家は思った。そうか、彼らは今人生の終末期に、記憶の混濁、妄想の極地のはての夢を見ている。その夢の主人公なのだ。だがその夢は他の人間からは理解されない。
 そこに確かにあるのに、けしてその夢はきちんとした形では、語られない。

 寂しいな。
 作家は思った。

 あぁ、寂しい。
 語られないことが美徳の夢や物語もあるだろう。だが自分は、さもしいことに哀しいことに、何かを書くことに執着している自分は、伝えられない物語の存在に、その物語の山に、心が苦しくなる。
「時間だな……」
「そうか」
「あぁと、たばこが吸いたい」
「なんだ、どうした。早く死ぬぞ」
 語り部は静かに笑った。
「あのな……俺はなぁ、死なないんだよ」
 何も変わらないんだと作家の肩を、語り部は軽くこづいた。

 作家は目を見開く。
 依頼人の女性の指先が震えている。それは怒りなのか、悲しみなのか、それとも別のものなのか。作家は判別できなかった。
 依頼人は一つ息をついて、重たげに口を開ける。
「笹倉さん、お金を出します。その、父の記憶をどうにかできないでしょうか?」
「どうにか……?」
「消して、いただけないでしょうか」
「え……」
 依頼人の顔から表情が消えていた。
「その記憶があって、その症状が出るのなら、私は消して欲しいんです」
 その言葉が受け止めきれず、作家はためらい、依頼人の顔から目をそらした。
「それは、あなたのお父様の大事な記憶です……確かに私は、記憶を消すことは出来なくはないですが」
 依頼人はぎゅっと拳を握った。
「でも、消して欲しいんです」
「本気ですか?」
「母が泣くんです。父が自分たちを裏切っているのではないかって。見知らぬ女性との関係があったのではないかって。優しく、嫉妬深い、そんな母が悲しむ姿は、見たくないんです」
「お父様はあなたがたを裏切っているわけではないんですよ。ただ過去を……」
「その過去が」
 依頼人は作家を見た。
「私たちにはいらないんです。私は見たくないんです、私以外の娘や妻に心を傾ける父なんて」
 お願いしますと依頼人は深く頭を下げた。
 そこには誠意しか感じられない。本気で願っている。どうにも止められない。
 作家は唇を真一文字にし、黙って頷いた。

 老人の頭に手をかざす。老人はうつろな目でこちらを見ている。何も分かっていない、無力な目で。
 彼のかつて愛したもの。心の奥に閉じこめて守ったもの。
 自分がそれを消していく。
 唐突に花月の顔が一瞬頭に浮かぶ。
 胸が痛む。
 こうして、残されない物語が、生まれるのか。

 私は、何も出来ないのか。


 疲れた体をのろのろと動かして、家路につく。
すっかり夜になっていた。三日月が空に浮かんでいる。
 玄関の扉を開けると、女房が笑顔で迎えてくれた。
「おかえりなさい。遅くなりましたねぇ」
「あぁ、少し時間がかかった」
「それは大変。顔色が悪いですし」
 女房はこちらの顔をのぞきこむ。女房の瞳に自分の姿が映る。ひどくくたびれた顔だ。
「キュウリを辛味であえてみたんです。ちょっと食べてもらえません?」
「あぁ」
「今日はよく晴れましたねぇ。洗濯日和でしたよ」
「あぁ」
 女房は相変わらず、とりとめもないことを喋る。それに作家は鼻がぐずってしょうがなかった。

 この日常が続きますように……。

 この物語が絶えませんように……。

 無理だと分かっていても、作家は祈らずにはいられなかった。だがこんな思いも、時間は残すことを許さない。
 作家は女房から離れて、着替えをする。
頭の中が活発に動き出すのを感じていた。

 なら人間として、私はどうすればいい?

 その答えは自分はすでに持っていた。

次の掲載で最後です!



[49] 書き綴る者③

投稿者: 佐和島ゆら 投稿日:2016年 9月21日(水)18時03分41秒 pw126255074221.9.panda-world.ne.jp  通報   返信・引用

 女房が作ってくれた握り飯や弁当のおかずを食べながら、作家は、ため息をつきたくなる自分を感じていた。
 今日は卵焼きにわずかに甘い。優しい感じがする。卵焼きの黄色の色合いが心を和ませてくれる。
作家の心は少し消耗している。疲れを感じずにはいられないが、気を引き締めなくてはと思う。確実に自分はもっと気分が良くないことになる。
 そこに語り部が近づいてきた。
「何を見たんだ」
 語り部が問うと、作家は水筒の水を飲みながら、困ったように眉を下げた。
「それを聞くのか?」
「聞かねばならない、俺は語り部。お前を観測するのが、その役目だ」
 作家はそれに小さく笑う。
何を言ってるのだと微笑ましくなる。大神から指定された観測者たる語り部が、情報を得るために、作家の口から言葉を聞く必要が無いだろう。語り部は作家のことなら、何でも知っているはずなのだから。
 作家の気持ちを吐かせて、楽にさせようと思っているのだろう。
 そこまで配慮されて、何も思わないわけがない。
自分は恵まれているなと感じつつ、作家は声を潜めた。
「あの老人には、今の家族以外に、家族がいた」
「……妾というやつか」
 作家は頭を横に振る。
「違うな、今の家族は二度目の家族なんだ」
 語り部は怪訝な顔で作家の口元を見る。どういう意味がわかりかねるが、作家の次の言葉を待とうとした。
 作家は弁当箱を片付けながら、さも大したことのないように、口を開けた。
「この国は随分前に戦争があった。私のかつて住んでいた国と戦争をしていた」
「あぁ、その戦争のいざこざで、この国ではお前が住んでいた国の、特に政治体制の評判がとにかく悪いな」
「あぁ、だからあの国の被害者とされる、そんな人間は丁重に保護される。あの国に傷つけられたからと」
「ふむ、だがその戦争がどうしたんだ、もう半世紀も前のことだろう」
 作家は項垂れるように頷いた。
「あぁ……その戦争はたくさんのことがあったが、その中に、大きな空襲があった」
 どっと汗が出た瞬間を思い出した。
縄跳びをする子供。
洗濯物を干す母。
大人の男がいなくなったために、軍需工場に働きに出る、少年、少女……そこには生活があった。戦争の進行で苦しみながら、生活を営んでいた。
 老人は、いや、その時はまだ若い男だった彼は、戦争の激戦地に駆り出されるための訓練施設に収容されている。
 世間から青二才と呼ばれるような年齢の彼には家族がいた。
妻の名前はさやか、娘の名前はみなみ。
 家族であるふたりは、彼が帰ってくるのを待ちながら、家を守っていた。まだみなみは幼く、母のさやかは目が離せない娘に苦労しながら、その日を迎えていた。
 夏の暑い、何もしてなくても額から汗が出るような日だった。
母のさやかは、昼寝をするみなみの腹が冷えないように掛物をして、汗のにじんだ顔にうちわで風を送っていた。
 さやかは聞きなれない異音に気づく。プロペラ音……?
その音の正体に勘づいた時には、さやかの目に炎が見えた。
赤い大きな塊が、勢いよく街に落ちる。さやかが娘をたたき起こした時には、サイレンの音とともに、街が激しく燃え上がっていく。
「あ……」
 さやかはあまりの風景に言葉にならない声を上げる。それとともに、体を燃やし尽くす熱風がふたりを襲った……。
 ふたりはただ、恐怖だけを目に焼きつける。
死んだことを気づかないほどに、ふたりの心臓はあっという間に熱で消え去った。
「若い彼が戦争を終わって、なんとかこの地に戻ってきた時には、二人の骨のない墓だけがあった」
「ああ……」
「彼はふたりを弔う生活を行っていたが、それは長く続かなかった」
「どういうことだ……?」
「周りの人間に、結婚を勧められた。彼は長男だった、そのころはまだ意識が強かったイエ意識に縛られ、結婚することになった」
 語り部は静かな表情で作家の話を聞きいってる。


レンタル掲示板
58件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。

お知らせ · よくある質問(FAQ) · お問合せ窓口 · teacup.レンタル掲示板

© GMO Media, Inc.