この文章は刺激的で、いったいどんな絵を描いたのだろうと、すぐに興味が湧きました。
その画像は、たとえば Google で Giorgio Morandi と検索語を入力して「画像」を表示させると、一挙に数百件の画像が出て来ます。このひとつひとつの背後にそれぞれのサイトを持っているわけで、とても見切れるものではありません。
作品を次々見ているとすぐに、これは モランディの壺、これはモランディの花瓶とわかるような、それほど特徴的な絵なのです。
私はその作品を見る前に、加藤周一の文章から直ちに、「あ、これは立原道造の〈思索と輪郭〉だ」と思ったのでした。